どうもこんにちは、マイケルです。
前回はついに耐火煉瓦をゲット!
耐火煉瓦って高いんですね、びっくりしました
この辺りから予算が怪しくなり始めます。
寿命を削って手に入れた資金ではちょっと足りそうにありません。
共用の予算用封筒があったのですが、泣く泣くお財布から封筒に2人でお札を投入することに
封筒に入れるまでは断腸の思いでしたが入れちゃったらもう見えません、見えるのは完成に近づく素敵な石窯!
すぐお金使ったこと忘れちゃうのは僕達の悪い癖です。結局総額いくら掛かったかはあやふやです、また思い出したら書きます。
さて!
今回は煉瓦を耐火コンクリートを使って組み上げていく工程です。
また“耐火”です、耐火と名のつくものは十中八九値段が高い、そして扱うのが難しい。
この耐火コンクリート、アサヒキャスターもなかなかの曲者でした。
でも届くのめっちゃ早かった!感謝。
こんなやつを3袋購入、1袋25kgとまたしても重い。この時期はずっと腰痛でした笑
これ親切に混合水量が書いてあり、しっかり説明書を読みながら混ぜていきます。普通のコンクリートと色が違う、白っぽい感じです。
アサヒキャスターの粒は大きいもので砂以上砂利以下くらいの大きさ。モルタルよりはゴツゴツした混ぜにくい感じでした。なんか不思議な感じ
さあこれを前回作ったくさびで固定した煉瓦の隙間に流し込んでアーチを作っていきます!
頭の中ではいつも作業はスムーズに進むんですけどね、今回もまたしても問題発生です。
全然くっつかない、もうほんとに。
煉瓦から剥がれてしまうんですね
なんでだあああって叫びたくなる
しかもこれ固まるのがめっちゃ早い、格闘してるうちにだんだん流動性が悪くなってきて負の連鎖です。
なんかバームクーヘンみたいな耐火モルタルの塊がたくさんできちゃいました。嬉しくない
もちろんやり直しです。
なかなか一筋縄ではいかない。
作業は難航を極めます
試行錯誤の結果、煉瓦を水に濡らして施工すると割とくっつく感じでした。どこかで耐火煉瓦は水に濡らしてはいけないとか読んだ気がしないこともないけれどくっついたからまあ良しとします。
正解を知ってる方がいれば教えてほしいです。
アサヒキャスターも少し緩めに練る方がうまくいく気がします。
あらゆる手法を試しながら爆走してますが、この日ついに奴が襲ってきます。
そうですね、冬至です。
一年で一番日が短い日。
この時期の作業はもうほんとにすぐ暗くなってしまって、何も見えない!あと寒い!
その辺に転がってたいつの時代のか分からん卓上照明をPIXARと名付けて外に引っ張り出し、たったひとつの白熱電球の光の下、作業を続けました。この先もPIXARはずっと活躍してくれます。僕らの相棒です。
PIXAR
この冬至の日に騒いだ思い出はなぜか僕らの心に残り、以後数年ずっと冬至になるとジョニーから謎の挨拶が送られてきます。
「おい、今日冬至だぞ」
…そうですね(どうしろと?)
はい!
ということでいろんなものに苦しめられながら何日も戦ううちになんとか煉瓦もうまく固定できました。
うまく固定したかったのですが、良く見てください長手方向の煉瓦の間、また目地がないですね。
なぜ学ばないのか
もし窯を作ろうとしている人がいたら伝えたい、目地は大事。
しかし当時はそんなこと気にもかけてませんでした。
どんどん完成に近づく喜び!
気付けばいつの間にやら大晦日でした。
1年が終わろうが新しい年が来ようがこの時の僕らには石窯しか見えてません。
元旦はさすがに休みにしましたがよく考えてみるとお正月って暇じゃないですか?炬燵でゴロゴロしたりまったりお雑煮食べるのも確かに素敵です。
でも当時の僕らの思考回路はそんなのんびりしてんなら窯作ろう!!です。
本当に知性が足りない気がする
「良いお年を!」って別れて24時間も経たないうちに再会。新年の挨拶もそこそこに作業続行です。
集合は朝9時!僕らの集合はいつだって9時です。正月とて例外はありません
アサヒキャスターが固まったタイミングで中の型を抜きます。これもシュッと抜けるイメージだったんですけどそんなことなかったです。
全然取れない
アーチの中で破壊して力技でなんとか抜き取りました。
よかった!ちゃんと自立してます!
こんなことして遊んじゃいます
「一生で窯に入れる機会なんてねえぞ」とか言ってた気がします。
早く賢くなりたい。
この写真からも僕らの石窯の大きさが伝わるかと思います。完全に大きすぎた
今回はこの辺で!
全貌が見えてきましたね。
次はピザを入れる入り口と後ろの部分を塞ぐ作業です。
今回作ったアーチより小さな半径のアーチを手前に組みます。
熱をなるべく逃がさないための計画ですね。
この石窯設計したのは僕なんですが、平気で1mm単位の寸法とか小数点第一位までの角度とか使ってたらジョニーに怒られました。
できるわけないだろ
まあ当たり前です、煉瓦なんか切るというよりタガネで叩き割って加工するのにそんな精度出せません。
現場をわかってないと設計もできないですね。精進します。
無茶を言い続けた結果、ジョニーは煉瓦を割るのがうまくなりました。よかったね!!
次回:入り口と背面を作る
それでは!